直訳すると、ペイントレスは塗装をしない、デントはへこみ、リペアは修理
つまり「塗装をすることもなく車に出来たへこみを元に戻す修理」なのです。この修理方法はヨーロッパで誕生し、雹害(空から降ってくる氷の塊)の多いアメリカで重宝されていると言われています。
その後日本にもその技術が紹介され今では車好きのオーナー様にはなくてはならない修理方法として認知されています。 とは言っても日本での「デントリペア」の歴史は浅く技術者も多いとは言えません。
まだまだこの修理方法をご存じない方も・・・
おそらくこのホームページを初めてご覧になる方の中には「そんな直し方があったんだ」と思われた方もいるはずです。
デントリペアの大きな魅力は
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1は、なんといっても「オリジナルの塗装を守る」こと
- きれいなボディーにえくぼが・・・元に戻るならあなたはそれを鈑金塗装して直しますか?
答えは「NO」ですよね、変色パテ痩せの心配も下取り査定の影響もなしです。
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2は「お手軽に短時間で修理できる」
- 出張修理もできる様に、場所さえあればその場で作業可能です。
その作業時間も短くちょっとしたへこみであれば洗車感覚でメンテナンスできます。難易度の高いへこみでも奥様のお買い物の付き合いよりは早いかも?(奥様方すいません)
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3は、「財布にやさしい低料金」なんです。
- 特に小さなへこみは短時間での修理が可能で、鈑金塗装に比べ材料費も設備も不要です。
よって板金修理よりも圧倒的に低料金・・・決して修理が簡単なわけではありませんよ!!
~3cm程度のへこみが一番多い修理ですがその費用はたった15,000円です。
仮に鈑金塗装で修理となると50,000円いや30,000円だったとしても・・・安すぎですね!!
デントリペアで直せないヘコミとは
素材はバンパーなどの樹脂で出来ているパーツ、エアロパーツなどFRP、カーボンファイバーなどは対象外となります。つまり「鉄板・アルミ」以外の素材は対象外です。
部位ではピラー部分、ルーフサイド、各パネルの縁、折り返し部分などは工具が入らないため基本的には修復不可となりますが、 軽度のへこみであれば表から引っ張って直す(プーリング)方法もあります。
鈑金歴のある場所のへこみはその部分の塗装の状態、パテの厚みなどにより、塗装割れ等のリスクがありますので注意が必要ですね。
傷のあるへこみは直せないの
「傷のないヘコミはデントリペアで」と聞きますが傷のあるへこみはどうなんでしょう?
問題なのはその傷の状態です。
よくある隣の車のドアを開けられたときにぶつかってできたドアパンチによるへこみには、傷のような跡がついていますが そのほとんどは相手の塗料もしくは樹脂が付着したものでクリーナー等で取り除くことができ、塗装そのものが削れた傷は付いていたとしても コンパウンド等でほとんどわからない程度に消すことが出来ます。
問題なのは塗装が削れて或いは欠けて下地が見えている、また塗装にヒビが入り割れている状態のへこみです。
この場合コンパウンド等で磨いても消すことが出来ません。
ですがへこみだけを直すことは可能ですのでその後タッチアップで目立たなくさせる手もありですね。
※注意して頂きたいのは塗装の欠け、割れのあるへこみはリペアでさらにその部分が広がる可能性があるということ。
どんな場所でも作業できるの?
デントリペアは出張修理できるのもメリットの一つ
日本でデントリペアが普及する第一歩目は業者様へのサービスでした、当然ながらそのサービスはディーラーさん中古車屋さん、あるいはモータープールなど出張が主体です。
現在もそのサービスは健在です。
その一方、車好きのオーナー様からも、直接サービスのご依頼を頂くケースも徐々に増えてまいりました。
しかしながら、業者様はある程度の作業環境を準備いただけますが、出張作業での一般のお客様の作業環境はまちまちで、 マンション住まいで電源が届かない、共同の駐車場で作業スペースを確保するのが困難、雨天時は当然作業は出来ませんが、 直射日光はへこみの確認がしづらいため多少なりともリペアに影響するのも事実です。
私は利便性を考えると出張修理は決して否定はしませんが、より高いレベルの仕上がり、安定した仕上がりをもとめるのであればやはり施工環境は非常に重要と考えます。
ヘコミを裏から推して直す・・・簡単な作業のようですが、その作業は超繊細なのです。
今ではじっくり落ち着いて出来るリペア環境を整える、つまり完成度の高いリペアを目指すこともデントリペアに求められているのも事実です。
※ご安心ください当店は施工環境ばっちりの「ガレージ」で施工できます。